FM機組み立て・組み上げ編その2!~内部組み上げと分離シーケンス起動確認~

超小型人工衛星 Stars-AO

FM機組み立て・組み上げ編その2!~内部組み上げと分離シーケンス起動確認~

内部の組み上げを始めます。


正直、Stars-AOはバスを設定していないので、内部組み上げ≒ケーブリングの要素が強いです。
バス化出来ればよいのですが、超小型衛星では内部に余裕がないため、基板やミッション部品などをアクロバティックに設置無いといけないことが多く、予算や開発時間が少ない超小型衛星ではバス化は難しい面もあります。理由は、バス化するには、設計がある程度Fixしないといけなく、そのためには配置などを決定するために試作を繰り返さなくてはいけないため、その予算を確保することが難しいためです。ただ、最近は3Dプリンタなどが誰でも使えるようになってきましたので、そのあたりをうまく活用することで解決できるのはないかと思います。

そして、ほぼ組み上げた状態で、分離シーケンスの確認をします。分離シーケンスとは、前回の分離検知機構の話です。
今回のJAXAの検査では、これが正常に動作しているか?が確認されるため、念入りにチェックを行います。

分離検知され、中央のLEDが光っています。

分離検知から約200秒後、溶断用ヒーターがONとなります。(右下のLED)

ヒーターにより、アンテナが展開され、無線がONになりました。(左下のLED)

正常に動作しているようです。基本的には、この状態でJAXAの検査員の方に検査していただき、合格したら、トルク管理をして完全に組み上げます。