放射線試験

超小型人工衛星 Stars-AO

放射線試験

2018年3月2日にカメラ・高速無線機系のマイコンアップグレードすることになったため、放射線試験(トータルドーズ)をしてまいりました。

※利用しているボードは、市販されているNucleoシリーズの基板で、実際に衛星に搭載されるものではありません。

●結果

0.1秒ごとに、三枚用意したボードの各消費電力(mA)を測っていたところ、全てのボードで3時間半を過ぎたあたりから、急激に35mA->10mAと消費電力が下がる現象が起きてしまいました。

●検証

X2の水晶発振器が故障したのが原因でした。そのため、マイコン自体に問題はないことが判明いたしました。

また、消費電流が下がるロジックは下記のようになっております。

X2から基準クロックを取得しようとする

X2の水晶発信器が死んでいるのでクロックが来ない

タイムアウトを待つ

タイムアウトする

マイコンが持つ内蔵シリコン発信器を基準クロックにする

マイコン内の内蔵発信器を利用する場合、低クロック(1/4)で動作する

クロックが低いので消費電流が下がる