分光器の製作
Stars-AOデータ利用WG(ワーキンググループ)から
Stars-AOデータ利用WGではStars-AOの関連技術で得られる多種多様なデータの利用方法について、様々な角度から検討しています。前衛的・冒険的なアイデアも練り上げればいつか新次元への展開があるかもしれないとの期待から、ユニークなアイデアも歓迎しています。今回はその中から分光器の製作についてご紹介します。
Stars-AOはメインカメラとサブカメラの計2つのカメラを持っています。大気のゆらぎや吸収の全く無い軌道上から大宇宙を撮影するわけですから、地上から見たときよりもそれは見事な星空の姿を撮影できるのではないでしょうか。
また、Stars-AOの面白いところは天文観測をミッションとしながら、衛星の姿勢次第では地球観測衛星にもなることです。宇宙ばかりでなく地球も観測できるとなるとそれらの画像データの解析から様々なことが分かってくるのですが、そのカギを握っているのがカメラの波長感度。
異なる波長の電磁波からその物質の特性を推定する手法は分光画像診断として広く認められており、分光器製作のねらいは衛星搭載カメラの波長感度情報を引き出すことにあるのです。というわけで四苦八苦しながら製作に汗を流しています。
現在製作中の分光器のポンチ絵
分光スペクトルの原理
製作の経過について随時投稿できればと思います。